Welcome to Leni's Room !

 

 

チョコレートは台風が去った翌日、
母のルルを亡くしてしまいました。
まだ生後2週間程だったか。

でも持ち前の生命力のお陰?で、
レニの食事も小さいながらガツガツと食べ、
彼女は驚愕の日々を送ります。
一度、彼の首や耳に大きなダニが
みっちりと張り付いていたのを見つけ、
これは大変とワーカーに取ってもらいました。
よくあんなで生きていたものです。
だってダニの大きさは、小指の爪位ありましたもん。

この島では番犬が必需品。
泥棒対策に犬を飼う家は多いんです。
ルルは大家さんちのコで、
何故か彼女だけは放し飼いされてました。
他の犬を大家さんは繋いで飼ってましたから、別格だったのかな?

このルルには悲しいけれど、笑ってもしまうお話があります。
彼女は毎年2回出産してました。
でも、殆どの子犬は育ちません。
大家さんが云うには、
『ルルの子犬は、ルルが手術でもしないとダメでしょうねぇ。』
実は、
ルルの乳首は、生まれたばかりの子犬の頭ほどあったんです。
多分子犬は、
余りにも大きな乳首の為
おっぱいを飲めずに死んで行ったのでしょう。

ばらしちゃってごめんね、ルル。m(_ _)m

 

 

 

コメントは、、、、控えさせて頂きます。

 

 

 

 

レニの楽しみは、ココナッツむしりっ!
ビーチでも落ちている実を見つけるやいなや

ぐぅがぁ〜っ!

 

この直後、彼女のお腹が膨らみ始めたのに気付き、
獣医のもとに連れて行きました。

これから1ヶ月間を彼女は病魔と闘い続けました。
日々膨らみ続けるお腹は腹水でパンパンになり、
癌の検査等もしましたが、
ドクターは両手を上げて
『原因なんて解らない。』

日本だったら原因も解るかもしれない。。。。
全く当てにならない米国人の獣医を恨みました。

彼女は只でさえ細ッピイなのに、日々骨と皮だけになって行きます。
横になると痛みが酷くなるらしく、
とうとう彼女は寝る事もままならなくなってしまい、
足だけが浮腫んでしまいました。
寝るのも立ったまま。
でも、時々ガクッと倒れてしまいます。
トイレの時は声を掛けると自分で外に出ようとします。
室内では粗そうしません。
でも、階下へ自分で降りる事は出来ないので、
抱いて連れて行くと、嬉しそうにトポトポと数歩だけ歩いてました。

そんな姿を見ているのも辛く、
ヤブ医者に彼女が寝れる薬を貰いに行きました。
そして再度、検査の為に腹水を注射器で抜き取ると
真っ赤な、本当に真っ赤な腹水が。。。。

貰った薬は1回につき2錠飲ませるように、との事。
1回目、2錠飲ませたつもりでした。
薬の力にはかなわない様で、
しかし苦しみながらやっと横になって暫く休んでくれました。
翌日の夜、また2錠飲ませました。
休み明け、病院が開くのを待って腹水の検査をしてもらう手筈でした。
しかし薬を飲んだレニは発作をおこしたんです。

激しい痙攣と吐き気で苦しみ、
とうとう心臓が停止してしまい、
人工呼吸を施すと、暫くして呼吸が戻りました。
が、それも直ぐに。。。。

『もう一度!』
『これ以上は可哀想だ。』

 

彼女が亡くなってから、
初めに飲ませた2錠の薬のうち
1錠が吐き出されていたのを見つけました。
薬が強すぎたんですね、きっと。。。。

 

 

 

この写真は彼女を写した最後のものです。
1ヶ月後、何時も寝ていたソファベッドの上で息を引き取りました。
1995年2月17日の夜でした。

皮膚病も治り、やんちゃだけど良いコに育ったと思っていた矢先でした。
6月に2才になる筈だったのに。。。。
カリンもその頃生まれてくる予定だったのに。。。。

お姉ちゃんになりそこなったレニ。
でも、きっとカリンのやんちゃぶりは、
レニ譲り!

 

今は庭の大きな椰子とプルメリアの木の下で眠っています。

 

  

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